伊豆に移住してきてから、ずっと気になっていた場所がある。
電車が通ってなくアクセスの悪い西伊豆。さらに船でしか近づけないという陸の孤島にある2つのキャンプ場
「AQUAVILLAGE(アクアヴィレッジ)」
「RENVILLAGE(レンヴィレッジ)」
には、日々数十人、週末には100人を超える人が訪れるという。
「AQUAVILLAGE(アクアヴィレッジ)」
「RENVILLAGE(レンヴィレッジ)」
には、日々数十人、週末には100人を超える人が訪れるという。
しかもそのキャンプ場は1日1組限定!
1日1組限定なのに、100人超えが頻繁にある!?
冬以外は、連日予約が入っている!?
西伊豆からはじまり、今や全国の自治体や大企業と連携しながら、キャンプ場のプロデュースなど展開している「VILLAGE INC(ヴィレッジインク)」代表の橋村さんに、2つのキャンプ場を案内してもらった。
これから沖縄で新たに村作り(キャンプ場づくり)をはじめる僕にとっては、参考になることばかり。その中でも印象に残ったことを5つにまとめました。
トイレは大事
参加者にどこが良かったかを聞くと、「トイレがキレイだった」という女性の声が多いという。「自然環境じゃないんかい!」なんて気もするが、いくらアウトドアが好きといえ、野外フェスにありがちな汚れた仮設トイレじゃやっぱりテンションが下がるだろう。
「AQUA VILLAGE」「REN VILLAGE」ともにバイオトイレを設置。富士山などでも使われているというバイオトイレは、おがくずを入れて、スイッチを押すと加熱&撹拌、便は有機肥料となる。完全に無臭でした。
また男性用の小便器は別に設置。そうすることで、混雑も避けられ、清潔さもキープしやすい。
そして「AQUA VILLAGE」にはウォシュレット付きのトイレもある。キャンプにきて、そこまでは必要ないという人もいるかも知れないが、年を重ねるとともに、ウォシュレットが有り難くなっているのも事実。
トイレは快適にしよう。
事前決済&現地ではカード決済
幹事さんと入念なやりとりをして、できる限り事前決済をとっている。
たっぷり遊んだあと、帰る間際に幹事さんが集金などの時間をとると、皆が一気に現実に引き戻されるし、それを受け取るスタッフの待ち時間も含めて微妙な空気になってしまうからとのこと。
VILLAGE内では現金は使用しなくてもいいよう、生ビールなどもカードで購入できるようになっている。
地域との連携
現地へのアプローチに必要な船の運転は、地元の漁師の方に頼んでいる。
1日に100人以上来ることも多々あり、年間で数千人は訪れる。もし単純に少しでもお金を得ようとするなら、船の送迎など、なんでも自社でやることもできるだろう。
しかし、その自然とともに生きている地域の方へのリスペクトを込め、連携することにより、結果として良好な人間関係を築いている。
それにしても、年間数千人が漁港前のスーパーで大量に買い込むだろうし、経済効果はすごいものがあるなぁ。
作り込みの余白を残す
2つのVILLAGEを見ると、すべて施設はシンプル。装飾などはあまり施されてない。
これはVILLAGE INC側の色を押し付けるのではなく「幹事様が村長となり、自分たちの村をつくろう。」という趣旨のよるもの。
僕の好みが全開の村をつくり、来た人に楽しんでもらう。それも確かに面白いが、訪れた人たちが好きにつくる世界観も素敵。
あまりにシンプルなフィールドだけだと、少し物足りない自分もいるし、バランスを考えてみよう。
記録は大事
代表の橋村さんははじめの2年は、たった1人で開拓してキャンプ場を整備していったらしい。
その時の様子は今も当時のBLOGで見ることが出来ます。
今では凄い人気の場所が、本当に地道に始まっていったという様子が分かることは、これから挑戦する僕たちは勇気をもらえるし、きっと新しく働くスタッフにとっても理解がしやすい。
ということで、今回の視察の様子を動画にしました。編集は伊豆在住のカメラマン瀬戸照済 。彼とは沖縄でともに動き、随時発信していきます。
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「AQUA VILLAGE」「REN VILLAGE」の詳細は
VILLAGE INC http://villageinc.jp/
TABI LABO 船でしか行けない、一日一組限定の「キャンプ場」が気になる